1.猫を排除するのではなく命あるものとして、地域ぐるみで現在いる猫の存在を認める。
(外猫の寿命は数年と言われています)
2.飼い主のいない猫の数を増やさない。現在いる猫には、不妊・去勢手術をする。
可能であれば、里親を見つけ飼育してもらう。
3.猫が嫌いな人や、猫はもとより動物を飼育していない人の立場を尊重する。
活動家は、地域の人々の協力を得る努力をし、共に暮らしやすい地域にしていく。
猫が嫌いな人々がいることを理解したうえで行動し、発言していく。
4.猫の問題を、地域の問題として、住民が主体的に取り組む。
活動する人々は、決まった場所、時間にエサをやり、後片付けをし、
糞トイレを設置し、猫による迷惑を極力減らす。
協力できない人々にも活動を認めてもらい、見守ってもらう。
猫への虐待をなくす。
Trap (トラップ) 一時保護
Neuter(ニューター) 不妊、去勢手術
Return(リターン) 元の場所に戻す
Management(マネージメント) 地域で猫を管理
手術が済んでいる猫は目印に片方の耳先がカットされています。
猫にとってこの印は重複捕獲を避けるために、とても大切なことです。
注)以前に手術が済んでいる猫は、カットしていないことがあります。
1.避妊、去勢手術を徹底することによって不幸な子猫が増えません!
盛りの時期の鳴き声やケンカがなくなります!
尿をあっちこっちにするオス猫の行動がなくなり、オス猫特有の尿のにおいが
なくなります!
2.一定の場所でエサをやることでゴミを漁ることがなくなります!
3.糞などを清掃することで、町の美化に貢献します!
4.猫を通じて住民同士のコミュニケーションがはかれるようになり、
ゆとりある町になり ます!
5.命の大切さや助け合いの心を子どもたちに伝え、弱いものに対する
優しい心を育みます!
野良猫を殺処分しても、問題は解決しません。
きちんと避妊、去勢手術をおこない、ルールに従ってエサやりをし、トイレを設置していくことで、一代限りの命を地域で温かく見守ることができます。
猫たちが安心して暮らせる町は、必ず地域住民も安心して暮らせるステキな町に違いありません。
飼い猫が迷子になって警察に届ければ、猫は「落とし物」として処理されます。
一方で法律では「愛護動物」として、捨てたり、危害を加えたりした人には罰則が設けられています。
猫は「ただの物」なのか「命ある生き物」なのかなんて議論するまでもありません。
その証拠に糞尿や発情期の鳴き声で迷惑をかけられて、困っている方が多勢いらっしゃいます。生きているからこそですね。
その反面、猫が好きな方は、寒空でお腹をすかせている野良猫を放っておけません。
ついせめてお腹だけでも満たしてやりたいとエサを与えます。野良猫の寿命はせいぜい数年。エサくらいあげたっていいじゃないか、猫だって生きているんだ、と。
私たちは、そこにルールを作って橋渡しをしたいと考えています。
野良猫に困っている方は、猫の存在ではなく、その行為(糞尿、鳴き声など)に困っていますが、エサをやるからだと考えます。
ですが、エサをあげる人は、怒鳴られたり時には暴力を振るわれたりして怖い思いをしているけれど、どうしても放っておけないと誰にも見つからない時間に、あわてて置きエサをして帰ってしまうので、ますますルールを守ってもらえなくなるという悪循環に陥ります。
野良猫でも、トイレのしつけができることは、さまざまな地域での取り組みで実証されています。エサもきちんと食べ終わった後の片づけをすることで、臭いや景観などの問題がなくなります。
避妊手術をすることで、新たに子猫が生まれることもありません。
TNRMすることで、時間はかかりますが確実に成果があがります。
現に新宿などは、地域猫が成功して野良猫がいなくなり、反対にねずみが増えて困っているという報告がありました。
野良猫なんか迷惑だ、どんどん捕まえて殺処分した方が安上がりで簡単だというご意見をいただいたことがあります。
私たちは、いずれ小学校や中学校にでかけて、子供たちに「ちいさな命について」語りかけたいと考えています。小さな命を大切にできない人間が、自分や他人の命を大切にできるわけがないと考えるからです。
地球は人間だけのものではないし、誰にも迷惑をかけずに生きている人間なんて、この世の中にはいないのではないでしょうか。
毎日の食卓では、私たちは牛、豚、鶏、魚、野菜もそう、あらゆる命を食べて生きています。
昔と違って、便利な道具で快適な生活ができますが、そのせいで地球温暖化をもたらしています。動物たちから見たら、「人間はなんて身勝手で迷惑な生き物」ということになりませんか?
迷惑はお互いさまではないでしょうか。ですが、幸い人間には知恵があります。そして、人間だけの特性として「他者を思いやり、他者の立場になって考えることができる」ということがあります。
冷静になって、お互い歩み寄れればきっと解決できると思います。ぜひその「橋渡し」をお手伝いさせてください。
私たちの団体は、できたばかりの団体ですが皆さまのお力とお知恵をお借りして、精一杯
この「橋渡し」という仕事をがんばっていきますので、ご支援のほどよろしくお願いします。
そして、私たちの大きな目標である「殺処分ゼロ」を応援してください。
みゅうみゅうにご意見、ご感想をお聞かせください。こちらより承ります。